技術職の働き方とユニオン真珠の変遷
真珠のネックレスがどのようにして作られるかイメージが湧きにくいですよね。実は真珠のネックレスは機械など大量生産を可能とする方法ではなく、1つ1つ人々によって手作業で作られています。今回は、その工程の1つである選別や連組を行う工場の方に、直接インタビューを行い伺った内容をお伝えします。どのようにして作られているか、製作する人はどんな思いで仕事をしているか、労働環境等あまり知られていない内容が一挙公開です。SDGsの観点からも働き甲斐や環境は気になりますね!早速見ていきましょう。
目次
1.日々のスケジュール
2.真珠を組むことに対する思い
3.変化するユニオン真珠
4.まとめ
1. 日々のスケジュール
まず初めに、1日のスケジュールについてです。
8:15~10:00
10:05~12:00
12:45~15:00
15:10~17:10
↑上記以外の時間は休憩です。
こまめに休憩があり、17:15には帰宅し始めています。やはり、残業がなく決まった時間に帰ることができるのはありがたいですよね。
インタビューによると、日々楽しく仕事ができていて、ワークライフバランスも取りやすいとの声が上がっていました。仕事が楽しい理由としては、真珠をキズごとに分けるキズ分けや色ごとに分ける色分け、連組などの工程をどれも難解パズルのように、楽しみながら仕上がっていくからとのことです。連組は綺麗に組めたときが嬉しい一方で、珠が少ないときや最後の方は納得いく出来栄えに仕上げることは難しいとの声も印象的でした。あまりにキズが多いなどきれいに組めないときは、綺麗に組めるまで粘り、どうしようもないときは珠を在庫管理サイドに返すこともあるぐらい、徹底したプロ意識には驚かされます。お客様にこれだけ長く愛される商品を提供し続けられたのは、譲れない芯の強さを持ち、できる限り最善を尽くしてこられたことも大きな要因の一つですね。
2. 真珠を組むことに対する思い
工場の方へのインタビューで印象に残った言葉は「嫌なことは続かないけど好きだからここまで続けられた」といった言葉でした。真珠の選別や連組を愛していて、楽しまれていることがひしひしと伝わってきました。もともとは親戚や兄弟の友達つながりで始めた仕事だそうです。今年で40年近く続いていることも非常に衝撃的で、本当に楽しみややり甲斐を感じているからこそ続くのだと感じます。
作業環境が近年特に改善され、以前はザ・昭和な雰囲気でお茶を全員分ついで回り、シーンとしていて伸びもできない雰囲気だったようです。今はときどき体を動かして、音楽かけて、ドリンクも飲めて本当にありがたいと過去を回想しながら言葉にされました。有休日数も時代の流れに合わせて増えて、どれも社長の力が大きいと強く感じているようです。
3. 変化するユニオン真珠
ユニオン真珠の受け継がれる精神の1つに「やってみな分からへんし」があります。
例えば、真珠科学研究所の鑑別の基準が太陽光で検査されているのであれば、今までのスタイルを変えてでも、照明から、太陽光に変えて一回やってみよう。とまずやってみることを大事にしています。目の前に壁が現れたとき、重く捉えるというよりは、一度やってみてだめなら戻そうぐらいの軽さが中小企業だからこその強みでもありますね。他にもコロナ渦でオンラインでの営業や仕入れに移行したこと、オリジナル商品のヒットなどもこの精神があったゆえに実現したことでもあります。
このオリジナル商品「四季彩」の誕生と作り手の思いがこちらの記事で紹介されています。四季彩に込められた意味や人気の理由などが分かる内容となっています。まだ読まれていない方は一度目を通してみると、さらに真珠の魅力の虜になってしまうかもしれません!
▶【初公開】四季彩の魅力まるごと解説
4. まとめ
今回はユニオン真珠の工場の方にインタビューし、生の声をまとめさせていただきました。働く環境は時代とともに変化し、その根底にはユニオン真珠の強みや社員のプロ意識が土台となっていたことがお分かりいただけたのではないでしょうか。まだまだ変化の途中にあるユニオン真珠は、今後も社会やお客様・関わるすべての方とともに、「人々の幸せな瞬間」の提供をし続けます。