コラム

2022.03.14

鑑定鑑別書の見方 ~真珠総合研究所編~

真珠に鑑定鑑別書が付いて販売されることが最近、特に増えてきましたね。お客様にとって、適正な価格設定が分かりにくい懸念点を解消することに役立ってくれています。今回はその中の1つである真珠総合研究所の鑑定鑑別書の読み解き方を紹介します。どのような基準でグレード分けがされているか知ることで、鑑定鑑別書の理解を深めましょう!今回は少し発展内容になっていますが、一般の方も楽しめる内容となっているので最後まで読んでいただければと思います。

 

目次

1,そもそも鑑定鑑別書とは
2,鑑定鑑別書の注意点
3,真珠の検査方法
4,グレーディングと品質表記
5,まとめ

1,そもそも鑑定鑑別書とは

鑑定鑑別書は真珠の品質を一般の方にもわかりやすい形でまとめたものです。ダイヤモンドでいう鑑定書と似ていますが、鑑定書と鑑定鑑別書は全く別物です。真珠の価値を決めるキズ、形、大きさ、テリ、色、連相等の要素は独立しておらず、互いに影響し合っているため他の宝飾品とは異なるグレーディングシステムを利用しています。詳しくは、こちらの記事で紹介されています!

鑑別鑑定書の見方 ~真珠科学研究所編~

2,鑑定鑑別書の注意点

鑑別書は発行する機関によって選別する基準や真珠のグレードに幅があります。例えば、同じ花珠グレードであっても、鑑別書の発行元によって品質が異なることが多発しています。発行元が真珠の販売に関係しない第三者機関で信頼できるかよく調べた上で購入しましょう。

3,真珠の検査方法

真珠は母貝によって種類が異なり、テリ、キズ、形等5つの要素がお互いに影響し合っています。単純に評価することはできず、それぞれの要素を総合して判断するため、真珠に関する深い見識が必要です。真珠総合研究所では、長年における真珠業界での実務経験者および真珠研究者、真珠鑑別経験者が検査を担当しています。検査には、検査用機器を使用し、真珠母貝判定や加工処理の見極めを行っています。ここでは、貝の種類・加工処理の有無、真珠層の巻きの厚さ等の計測に使用する機器を紹介します。

・顕微鏡検査

真珠表面の拡大検査によって、育成過程・母貝の特徴、加工処理の有無が分かります。目視検査とともに重要な役割を担っています。

・分光光度計検査

黒蝶真珠の母貝判定において特に有力な検査です。

・光照射検査

強い光をあてることで、真珠表面及び内部の透過検査を行います。

・超音波の検査

超音波により、真珠層の厚さを非破壊で計測することができます。

 

4,グレーディングと品質表記

真珠総合研究所では、グレーディングは5つの項目巻き、形、光沢(てり)、きず、仕上げをそれぞれ5段階で評価しています。グレーディングのランクは、最高品質を「Ⅰ」一番下を「Ⅴ」としています。研究所が定める花珠は5つの要素すべて最高位のⅠを有しているもののみ与えられます。形とキズがⅡまで許されているものは「花珠真珠の範疇」「花珠真珠に準じます」と表記されることがあります。これは一般的に言われる準花珠です。
真珠の5大要素についてはこちらの記事で詳しく紹介されています。興味のある方は一度ご覧いただければと思います。

【保存版】真珠の見分け方 5つの要素

 

5,まとめ

今回は真珠総合研究所の鑑別書の読み解き方を紹介致しました。多くの機械を用いて、正確さ・緻密さを計測し、機械では図ることができない美しさのバランスを目視によって測っていることがわかりました。鑑別書の理解を深めることでより安心した真珠の購入に役立てていただければ幸いです。