三重県伊勢市でアコヤ真珠・黒蝶真珠・白蝶真珠の卸売を行う株式会社ユニオン真珠「お知らせ・コラム」ページです。

真珠には多くの種類があり、それぞれ産地や特徴が異なります。アコヤ真珠、黒蝶真珠、白蝶真珠などなんとなく違いやイメージはあっても、それぞれの特徴を説明することは難しいですよね。そこで今回は白蝶真珠と他の真珠の違いを丁寧に解説します。知っていると真珠を選ぶときに役立ったり、さらに真珠に対する理解を深められたりする内容となっています。真珠をこれから買おうと思っている人、真珠の正しい知識を身に着けたい人は最後まで読んでみてください！

目次

1.真珠の種類
2.白蝶真珠の特徴
3.産出国と種類
4.白蝶真珠の歴史
5.アコヤ真珠ホワイト系と白蝶真珠ホワイト系の違い
6.まとめ

1.真珠の種類

真珠は、産地によって大きさや色、形などが異なります。たくさんの種類があり、その中でも代表的な真珠は、アコヤ真珠・黒蝶真珠・白蝶真珠・淡水真珠の4種類に分けられ、それぞれ色や大きさなどに異なる特徴があります。白蝶真珠の解説に入る前に、ざっくりと真珠の種類について知っていると理解が進むと思います。真珠の種類については以前あげている「アコヤ真珠と他の真珠の違い」でも解説しているので、まだ読まれたことのない人は一度読んでみてください！

アコヤ真珠と他の真珠の違い

2.白蝶真珠の特徴

・真珠層の成長が早く、巻きが厚い

白蝶真珠は直径約7~18mmほどです。暖かい海で育つため、真珠層の成長が早く、巻きが厚いのが特徴です。母貝は真珠貝の中では最も大きな2枚貝で、大きいものでは全長30cmほどにもなります。また、アコヤ真珠に比べて大粒であることも多いです。以前は、大きい核を入れて大きい真珠を作っていましたが、近年は市場のニーズに合わせ8~9mmの中くらいのサイズも増えてきています。

・形

白蝶真珠の形は、ラウンド（球形）、オーバル（長丸形）、ドロップ（しずく形）、ボタン（楕円形）、バロック（不定形）、サークルなどがあります。基本的にはラウンドに近いほど価値は高くなりますが、綺麗なサークルはラウンドと同様価値が高くなる傾向です。

・色の種類

白蝶真珠の色は母貝の貝殻の色によって決まります。貝殻の淵がゴールドのものを「ゴールドリップ」、シルバーのものを「シルバーリップ」と呼びます。「ゴールドリップ」からは主にイエロー・クリーム・ゴールド系の真珠が、「シルバーリップ」からは主に、ホワイト・シルバー系の真珠が産出されます。

Point
ゴールド系の真珠は、茶金と呼ばれる、濃いゴールドのものが希少性は高く、価値も非常に高くなりやすいです。

3. 白蝶真珠の産出国と種類

白蝶真珠はオーストラリア、インドネシア、フィリピン、ミャンマー等で多く産出されており、日本では沖縄や奄美大島で産出されています。それぞれの産出国によって得意とする、白蝶真珠の母貝の種類が異なります。オーストラリアでは主にシルバーリップが養殖されています。そのため、ホワイト・シルバー系の真珠を多く生産しています。インドネシア、フィリピン、ミャンマーは主にゴールドリップが養殖されています。そのため、クリーム・イエロー・ゴールドの白蝶真珠を多く生産します。

4.白蝶真珠の歴史

次に、白蝶真珠の歴史についてお伝えします。白蝶真珠は、1922年に日本人が開発に取り組み、1927年に真円真珠養殖に成功した品種で、現在では世界中の人々に愛されています。

5.アコヤ真珠ホワイト系と白蝶真珠ホワイト系の違い

白蝶真珠のホワイト系はアコヤ真珠のホワイト系とは異なる独特の透明感があり、中心にグレーやブルーのような干渉色が見られます。アコヤ真珠は薄いピンクの干渉色が見られます。アコヤ真珠の色をオフホワイトとすると、白蝶真珠のホワイトは比較的寒色に近いホワイトのイメージです。

6.まとめ

華やかで存在感のある白蝶真珠。他の真珠にはない圧倒的な大きさと気品あふれる色で、人々を魅了してきました。今や世界のいたるところで生産されている白蝶真珠も、実は過去に日本人が大きく貢献していたのですね！今回は白蝶真珠の歴史や、他の真珠との違いを解説いたしました。真珠の正しい知識を知っていただき、購入時の迷いや疑問を少しでも解消できれば幸いです。