バロック真珠の魅力
最近、バロック真珠のネックレスを身につけている人をよく街中で見かけるようになりましたね。1つ1つ形が違う個性的なフォルムと美しいテリから人気となっています。今回はそんなバロック真珠と他の真珠との違いやバロック真珠の種類・特徴など紹介できればと思います。これを読むことでバロック真珠の魅力をさらに知っていただける内容です。
目次
・バロック真珠の形のでき方
・バロックとケシの違い
・まとめ
バロック真珠のでき方
一般的な丸い真珠:母貝の中に丸い核を入れた後、核を中心に真珠層が何層も重なって出来上がります。
バロック真珠:母貝の中に核を入れた後、何らかの要因で核に異物が付着し、核自体の形が丸ではなくなるため、ユニークな形になります。
バロック真珠はこういう形の真珠を作ろうと狙って作るのではなく、たまたま出来上がってくる真珠のため、数だけで言うと意外と希少でレアな真珠です。真珠の仕入れの会場にも毎回出品されているようなものではなく、養殖屋さんにある程度バロック真珠がたまったら、そのタイミングで出品されるためいつ出てくるかあまりタイミングが読めません。
またバロックは人工的というよりは、あくまで自然に起きる現象によって形作られるため、同じ形が2つとしてありません。雪の結晶が2つとして同じ形がないように奥ゆかしく自然が生み出す美しさをダイレクトに感じていただけます。この個性的な形がカジュアルな洋服とも合わせやすいことから注目されています。
バロックとケシの違い
核の有無
バロック 核あり 中心に核をもつが成長過程で形が変わったもの
ケシ 核なし 大きさがどんなサイズであっても無核であればケシ
母貝の種類 どちらもアコヤ貝、黒蝶貝、白蝶貝から採れます
*上記の母貝の種類のみではありません。
サイズ
白蝶バロック 8~20mm 15mm以上はとても希少
黒蝶バロック7~18mm 9~13mmが主流
アコヤバロック 3~8mm
色
白蝶 ゴールド、ホワイト、イエロー、シルバー
黒蝶 ブラック、シルバー、グリーン
アコヤ ホワイト、ブルー
穴あけ
バロック真珠もケシも性質上穴をあけたときに中から匂いのキツイ液が出てくることがよくあります。当社では、長年の加工技術により匂いを抑える処理をおこなっていますが、素人の方が穴あけをすると困惑されると思います。可能であれば自分で穴をあけるよりは、業者に空けてもらうことをお勧めします。どうしても自分で空ける事情がある方は、十分乾燥させることが重要なポイントです。
まとめ
今回はバロック真珠の特徴、加工上の注意点、一般的な真珠との違いを紹介致しました。有核で形が丸から大きく変わっているものの総称がバロックでアコヤ貝や白蝶貝、黒蝶貝などいろんな種類の貝から採れます。バロック真珠は個性的な形が魅力的で希少性もある真珠ですね。同じ真珠でも形や色が違うことで身につけたときの印象は大きく変わるため、いろいろ試してみて自分にピッタリのものを選んでいただければと思います。