コラム

2022.02.04

アコヤ真珠ネックレスの選び方2選

こんにちは、今回はアコヤ真珠ネックレスの選び方を紹介致します。いざ真珠のネックレスを買おうと思っても店に入りにくかったり、どの真珠も似たように見えたりして迷いますよね。ネットの情報もサイトによって書かれていることがまちまちでどれを信用していいか分からないと思った方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、真珠の加工・卸を50年以上続けてきており、真珠の専門知識を有しながら一般消費者に対して中立な立場である弊社が中立で正確な情報提供ができればと思います。

目次

 

真珠のネックレスの選び方2選

真珠のネックレスを買う方法は主に2パターンあります。「鑑別書が付いたものを買うパターン」と「付いていないものを買うパターン」です。鑑別書が付いたものは統一化された基準により、グレード付けされています。そのため、最低限の品質が担保された真珠を手っ取り早く購入できます。ただ、鑑別書の発行機関が異なると、表記上は同じ名前の商品でも実際は異なるグレードのことがあるので注意が必要です。美しさと値段の基準は、鑑別機関ごとに自由に設定できるようなイメージです。比較的基準を高めに設定している鑑別機関は真珠科学研究所と真珠総合研究所でお客様には人気です。
ただ、鑑別書を発行することにもお金がかかるので、より安くいい商品を購入されたい場合には、ご自身の目で見てキズや大きさやテリ、形、色の5つの要素と連相を比較して購入していただく方法があります。真珠のプロであってもネックレス1本だけをみて値段をつけるようなことはしません。いくつか比較して相対的に値段をつけるので、真珠のネックレスを選ぶ際にはいくつか横に並べてたくさん比較することが大切になってきます。

 

鑑別書による真珠のネックレスの選び方

鑑別書をもとに真珠のネックレスを選ぶと鑑別書が付いたものの中から選ぶので、選ぶ総数が少なくなることもあり、比較的手っ取り早く購入することができます。だた、気を付けていただきたいことがあります。それは、いいと思っても即決しないことです。ジュエリーを販売している店舗の多くは照明が明るく、真珠がより照ってきれいに見えます。鑑別書を元に買うとしても、購入後思っていたのと違うと後悔しないために、ぱっと見だけでなく、じっくり見ることで隣の珠と色が異ならないか、キズが中心付近に来ていないか、変形が入っていないかなどじっくり見てみましょう。外の天気や自身の気分によっても見え方は変わるので何度か店に足を運ぶこともおすすめです。
鑑別書には真珠の種類によってグレードが決まっています。例えば真珠科学研究所の基準では、アコヤ真珠では上から、天女、花珠、白蝶真珠では、ヴィーナス、フェニックス、黒蝶真珠ではラグーン、ピーコックです。

 

鑑別書に頼らない真珠のネックレスの選び方

鑑別書に頼らない選び方とはつまり、自分の目で真珠の5つの要素を時間をかけてたくさん比較し、購入する方法です。この方法は時間をかけても手堅く、納得して、少しでも安く買いたい人向けです。真珠の5つの要素についてはこちらの記事をご覧ください!

【保存版】真珠の見分け方 5つの要素

前提知識がない状態でお店へ行ってしまうと、結局お店の人に流されて購入しかねません。話を理解することでいっぱいいっぱいになってしまい、自信を持って選択しにくくなるからですね。そうならないためにも、5大要素のうち自分は何なら妥協できるか決めておくと納得した購入に役立ちます。

例えば、自分はテリが一番大事で次に大きさは8.0mm以上でこれらは譲れない、キズはセンター付近になければいいな、形と色は優先度低め、予算は100,000円と決めて足を運ぶとします。
店の人に
「A商品は8.0mmのネックレスです。少しキズがありますがテリはものすごく良くて、形は少しセミラウンドも混ざっています。色は無調色、100,000円です」
「B商品も8.0mmのネックレスです。少しテリが劣りますが、キズはほぼなく、形はラウンドで色は無調色、90,000円です」
といわれたときに、事前に5つの要素の優先順位と予算を決めていることで、惑わされることなく自分の価値基準でA商品を購入することができます。希望するものがなければ他店や別のブランドを見に行きましょう。自分で無理やり納得させてしまうと、後々真珠のお手入れがめんどうくさくなるなどして真珠を綺麗に保つことが難しくなってしまいます。真珠のお手入れに関してはこちらの記事で紹介しております。基本的なメンテナンスから、緊急時の対処法まで初心者にも分かりやすく網羅的にまとめられています。これを読んで真珠のお手入れに関して自信を持ち、安心して真珠を管理できると思います。自信のある方も、自身のお手入れ方法と相違がないかセルフチェックとして使ってみてもいいですね!

【決定版】美しさの要 真珠のお手入れ

 

5つの要素ポイント

それでは次に5つの要素それぞれ何に注目するとよいか解説します。

・大きさ

大きさは首の細さや、年齢によっても変わってきますが、一般的には8.0~8.5mmが長く使えると言われています。20代の方は大きすぎると感じられるかもしれませんが、30代になると8mm前後、40代になると8.0mm以上の大振りでゴージャスなものが似合うようになります。購入時は多少大きく感じても、年齢を重ねると大振りなものが欲しくなるので、高価なものだから長く使いたい方にはおすすめです。

 

・色

アコヤ真珠の場合色は調色と無調色で大きく分かれます。調色は染色とは異なり、真珠本来の美しさを引き出すためのもので、調色しているから価値が落ちることなどはありません。真珠本来の美しさを引き出すことから、お化粧にも例えられます。色味は調色ピンク系、ナチュラルホワイト系が多いです。調色することで経年劣化を少し抑えられる効果もあります。また、最近は無調色が流行っているので無調色の方が少し単価は高い傾向があります。

注意!
あまりピンクが強すぎると、肌になじまず浮いて見えることもあるので調色で色が濃すぎるものは避けた方が無難です。

 

・形

形はラウンド、セミラウンド、セミバロック、バロックがありますが、基本的にアコヤ真珠のネックレスにはラウンドかセミラウンドが使われます。確かめ方はネックレスの端を持ち柔らかい布(業界ではネルと呼ばれます)の上で上下に転がすことです。真円であれば珠のかたちは変わらずコロコロ転がりますが、セミラウンドだとゴロンゴロンと転がりながら形が変わっているようにみえます。ただし、「形を確認したいから転がして良いか」と店員に確認を取ってからにしましょう。

 

・キズ

キズは場所によって非常に価値が変わってきます。ネックレスの端の方であれば多少キズがあっても目立たないことから価値が落ちにくいですが、センターに目立つキズがあると価格自体は下がりやすくなります。ただ、テリが非常によければ多少のキズは目立たないので、手を出しやすいお得感のあるネックレスともいえます。

 

・テリ

一番最後になりましたが、ネックレスを選ぶ際にもテリは一番重要視されます。真珠本来の美しさはテリに現れますし、吸い込まれるような干渉色がはっきり出ているものであるほど良いです。干渉色についてはこちらの記事をご参照ください。ただ、テリが少しでも良くなると急に価格が上がるので、テリがいいものが欲しくて、価格もある程度でとどめたいときは、キズ、連相、形などほかの要素を妥協する必要があります。

【保存版】真珠の見分け方 5つの要素

 

 

Q&A

Q. オールノット等組み方がいろいろあるときいたことがあります。どれが良いか分かりません。

A. 基本的にはどれを選んでいただいても大差はありません。普通に糸で組んだ場合と比べ、オールノットでは、珠の穴の部分から汗や皮脂が入りにくいため経年劣化を多少抑えられる、切れたときに珠が飛び散らないなどのメリットがあります。ただ、多くのネックレスの端の部分はノットが付いているので気にしすぎる必要はないですね。見た目の好みで選んでも問題ありません。

 

Q. 特殊加工を進められたけどやった方がいい?

A. 特殊加工にはフッ素のコーティングによるPS加工などがあります。経年劣化を抑えることだけに焦点を当てればやっても良いと思います。ただ、イミーテーションの扱いになるのではないかと議論があるなど賛否が分かれます。PS加工の詳しいことはこちらの記事に書かれています。

 

加工に悩まれている方や自分で理解した上で決断したい方は一度読んで見てください。ただ、特殊加工をしたからといって真珠が無敵になるわけではありません。加工をせず、着けるたびにきれいにクロスで磨いた真珠と、特殊加工をして手入れを怠った真珠では前者の方が長く綺麗な真珠を楽しめます。あくまで日々のお手入れをしたうえでの加工です。

 

 

まとめ

今回は真珠のネックレスの選び方、鑑別書を元に選ぶパターンとそうでないパターン2つの観点からお伝えしました。時間がなくて、急いで買わないといけない人には、最低限品質が保証されている鑑別書がついた商品、自分の目でじっくり見て、納得して購入したい人には鑑別書が付いていない商品も含め5大要素の優先順位で購入する方法が合っているかと思います。また、鑑別書をもとに選ぶときは鑑別書の出どころには注意しましょう。何かお困りのことがございましたら、一般社団法人日本真珠振興会が認定する真珠アドバイザー(SA)資格を持ったものも常駐していますので、お気軽にHPからお問合せいただければと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。