入札会

2021.04.30

あこや真珠入札会

開催地

愛媛県宇和島市
あこや真珠入札会

愛媛県宇和島市で開催されているあこや真珠入札会に参加しています。宇和島市は、養殖真珠の発祥の地である三重県伊勢志摩と同様に真珠の名産地で、今年も沢山の色照りの良い真珠が生産されています。
例年であれば、12月から約3カ月間行われるあこや真珠入札会(主に三重・愛媛・九州)ですが、今年はコロナの影響を受け3カ月遅れでスタートし入札会の真っ只中です。現在、行われているのは愛媛県漁業協同組合主催の当年物の真珠入札会になります。真珠入札会は大きく分けると越物・当年物に分かれています。越物は養殖期間が1年以上の真珠の事を指し、当年物は養殖期間が1年以内の真珠の事を指します。一般的に、養殖期間が長い越物真珠の方が評価を決める要素の1つである真珠層の巻きが厚くなり、あこや真珠特有の深みのある光沢を放つ真珠が多くなると言われています。しかし、すべてが良い真珠になるとは限らず、異常気象や赤潮・感染症の発生により、養殖期間内に真珠貝が死んでしまう事もあります。養殖業者さんは、長年の経験を活かし真珠貝の様子・気候・市場の動向などを予測し判断します。特に今年は、コロナ禍でなかなか先が予測しづらい世の中で判断が難しかったのではないかと思われます。

そんな苦しい状況の中、ユニオン真珠も越物・当年物共に沢山いい真珠の仕入れが出来ております。ここからさらに何カ月もかけ、加工・選別・穴あけ・連組の工程を経て皆様のお手元に届く製品へと変わっていきます。全ての工程で一つ一つ丁寧に、養殖業者さんの思いを受け継ぎ、消費者の方に届けていければと思っております。

また今回は、入札会の合間に「遊子地区」の見学にも行ってきました。宇和海のリアス式海岸は、波が穏やかで山から豊富なミネラルも流れてくるので真珠養殖には最適です。普段はなかなか見られない絶景にいい刺激をもらいました。